節税手段の比較ツール(青色控除・小規模企業共済・iDeCo)
節税額は「所得税率+住民税10%」で決まり、利益が多いほど大きくなります。青色申告特別控除の差と、小規模企業共済・iDeCoの掛金ごとの軽減額を並べて見られます。節税は課税の先送りでもあるので、手取り資金の余裕と合わせて検討してください。
節税額の目安(年額)
- うち小規模企業共済だけの場合-
- うちiDeCoだけの場合-
- 掛金なしの場合の税額(所得税+住民税所得割)-
- 課税される所得(所得税)-
- 限界税率の目安-
- iDeCoの月額の残り枠-
- 共済月7万円+iDeCo上限いっぱいの場合-
小規模企業共済の掛金は月7万円が上限です。7万円で計算しています。
iDeCoと国民年金基金の合計が月額上限を超えています。実際には上限までしか拠出できません。
青色申告特別控除の比較
| 区分 | 控除額 | 税額合計 | 白色より軽くなる額 |
|---|
65万円は複式簿記+e-Tax提出(または電子帳簿保存)、55万円は複式簿記で書面提出など、10万円は簡易な記帳が目安です。要件は国税庁の最新案内で確認してください。
節税額の考え方
所得控除や特別控除を増やすと、課税される所得が減ります。減った所得に所得税率(5〜45%+復興税)と住民税10%をかけた額が、おおよその軽減額です。課税所得500万円なら、所得税20%+住民税10%で約30%が軽くなる目安になります。
3つの手段の違い
- 青色申告特別控除:65万円・55万円・10万円。帳簿のつけ方と提出方法で決まり、お金を拠出する必要はありません。まず整えたい土台です。
- 小規模企業共済:掛金は月1,000円〜7万円(年84万円まで)で全額が所得控除。自営業者の「退職金」の積立で、掛金は資金が拘束されます。
- iDeCo:個人事業主(第1号被保険者)は国民年金基金と合算して月6.8万円まで。厚生労働省の案内では令和8年12月から月7.5万円になります。原則60歳まで引き出せません。
例:利益600万円・社会保険料90万円の人が青色65万円で、共済月3万円(年36万円)とiDeCo月2万円(年24万円)を始めると、控除が合計60万円増え、限界税率30%程度なら年18万円前後の税が減る計算になります。
使い方
- 事業の利益、社会保険料、いまの青色控除を入力します。
- 掛金を入れて、軽減額を確認します。上限いっぱいの場合も同時に表示されます。
- 表の青色控除の比較で、65万円と55万円・10万円の差が分かります。
このツールの限界・注意点
- 節税は課税の先送りでもあります。共済やiDeCoは、受け取るときに退職所得や雑所得(年金)として課税されます。受取方法や時期によって税負担が変わります。
- 掛金は資金を拘束し、解約時に元本割れすることがあります(共済は掛金納付月数により変動)。生活費や納税資金(納税資金の積立目安)を確保した上で検討してください。
- iDeCoは令和8年12月から第1号被保険者の上限が月7.5万円になる、と厚生労働省の案内で確認しました。付加保険料の扱いなど細部は要確認です。上限の切替えを選択できるようにしています。
- 青色申告特別控除は令和9年分以後に75万円へ拡充する改正が報じられていますが、電子帳簿保存などの要件を含め、このツールでは「要確認」の参考表示です。
- 住民税の均等割・調整控除、扶養控除、社会保険料の連動(国保料への影響)は簡略化または無視しています。国民健康保険料への影響は自治体で扱いが異なるため含めていません。
- 利益が少ない人ほど節税額は小さくなります。節税のために無理に支出するのは本末転倒です。
よくある質問
小規模企業共済とiDeCoはどちらを優先しますか?
節税額は掛金が同じなら同じ控除率です。違いは中途解約時の扱いと受取方法で、共済は条件により掛金の元本を下回ることがあり、iDeCoは60歳まで引き出せません。資金の使い道と受取時期で選びます。
iDeCoの上限はいくらですか?
個人事業主(第1号被保険者)は、国民年金基金と合わせて月6.8万円です。厚生労働省の案内では令和8年12月から月7.5万円に引き上げられます。
青色申告特別控除の65万円を受ける条件は?
正規の簿記(複式簿記)で記帳し、貸借対照表・損益計算書を添付した上で、e-Taxで申告する(または電子帳簿保存を行う)ことが主な条件です。事前に青色申告承認申請書の提出も必要です。
節税額がこのツールの結果と違うのはなぜですか?
住民税の調整控除や均等割、国民健康保険料の連動、扶養控除などを簡略化しているためです。目安として使い、正確な額は確定申告書の作成時に確認してください。
本ツールの計算結果は一般的な条件にもとづく概算です。個別の事情(自治体・所得の種類・各種控除など)により実際の金額は異なります。税務・法務に関する最終判断は、税理士などの専門家または国税庁・各プラットフォームの公式情報でご確認ください。